区切り第5回5日目 天気晴れ時々

40分の無駄遣い

朝3時起床、3時30分宿を出る。朝早く標高が高いせいか涼しく歩きやすい。トンネルの入り口まで昨日44番大宝寺から歩いてきた県道12号線を戻る。車は殆ど来ないが、時々来る車は日曜日なので普通車がほとんど。しかし、いままで早朝に国道を歩いたときに来るトラックの路線便と違ってハイビームのままこちらに向かってくる。あまりにも眩しいときはこちらからLEDライトをドライバーに向けてパッシングするとやっと分かってくれる。

 途中、住吉神社からショートカットするへんろ道があるが、まだ真っ暗なのでそのまま県道を行き、久万町の中心街入り口の交差点を右折して国道33号線を下る。交差点を右折したあたりは商店や住宅があるがまだ真っ暗だ。ここから先は松山市に向かって下っていく、歩道も整備されている区間も多い。5kmほど歩いたところでふと横を見るとへんろ道の道しるべが。地図をみると国道を行ってもへんろ道を行っても同じような距離で、区間も1kmにも満たないようだ。ちなみに国道の先には道の駅のような立派な休憩所があるが、へんろ道を選択。へん道の入り口に作業現場の事務所があるのでここの前の段差に腰掛けて靴を脱ぎ休憩。足のマメは昨日に比べると膿もほとんど出なくなるが、新しいガーゼを調達出来なかったので、病院で処置してもらったガーゼのままである。早く交換したいが薬局がみつからない。

休憩も終わり、へんろ道に入る。最初は砂利道やセメントを固めたような道であるが登り坂になり左には浄水場の廃墟と小さなダム池がある。その先は一旦水田に入るがその先は森に突入、しばらく進むと段々草が生い茂り、遂に行き止まり。へんろ道の道しるべは浄水場の廃墟の脇にある電柱を最後に全然見あたらない。仕方が無く引き返し、同じような状態の分かれ道を幾つか進んでみるがやはり行き止まり。しかもへんろ道に入ってからずっと登り勾配である。悔しいが引き返す。国道まで戻ったときには40分経過。朝の40分のロスは痛い!仕方が無く国道を歩くが遠くから見て立派だと思えた休憩所が実はただの駐車スペース。休憩せず先を行くと久万スキー場入り口のゲートの前に自販機があったのでここで休憩。へんろ道を引き返した無駄な40分が精神的に相当堪えているが、もし引き返さないで登り道をどんどん先に行ったら目の前のスキー場の看板をくぐった道の上のほうに出てしまっただろう。(後日地図を確認すると間違った道は相当登ってしまう事が判った。へんろ道の正解ルートは不明。)

気を取り直して再び国道を下る。ここから先は46番に至るへんろ道の入り口を見逃さないように分岐する右側を注意して歩く。歯長城主さんから入り口を見逃しやすいから注意するようアドバイスを受けたからである。このアドバイスのおかげで明治時代に立てられた「しるべ石」が建っているだけの国道からへんろ道への分岐点を見落とさずに済んだ。

ここから先は飲み物が確保できないので自販機でペットボトルと朝食代わりの5回振って飲むゼリーの缶を買う。ここからは標高710mから290mまで一気に山の中を降りる。

奥まったところにある遍路道の入り口。この後大変な事に!(45番から15.0km)

何と行き止まり!引き返して別の道を行くと・・・。

何と、ここも行き止まり、結局遍路道の入り口まで戻り、国道を行く。ロスタイム約40分。

三坂峠入り口の遍路石道しるべ。目立たないので見過ごす人も多いのでは?(45番から21.3km)

上のしるべ石の裏。明治23年から存在しています。

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