区切り第7回初日(平成16年12月29日)天気:曇り時々

(64)前神寺〜

愛媛県 四国中央市(伊予三島)

39.9km

出発

12月28日、午前7時過ぎいつものように家を出る。違うのは荷物満載のリュックと杖と笠。

8時過ぎ、これらの荷物をロッカー室に置き着替えて仕事。お昼を挟み学校が冬休みなので午後も仕事を応援要員として仕事、途中で切り上げようとしたが予想以上に患者さんが多いので結局最後まで仕事をしてしまう。

18:30、職場を出てJRの駅へ、来た快速電車は東京行き。終点で山手線に乗り換え浜松町に着き、讃岐うどん屋に直行。時間がないので冷たいぶっかけと「じゃこ天」を頼み速攻で全量摂取。

職場のロッカー室にて

 

浜松町バスターミナルに到着したのはバス予定出発時刻の10分前。今回は帰省シーズンで送れて出発することを予測していたので夕食にもありつけた。今回僕のチケットは増発5号車。通常の夜行高速バス仕様のバスと違って普通の観光バス。トイレも無いので途中約2時間半おきに休憩時間があるので身体を動かせるがやっぱり寝られない。バスに乗る前に銭湯に寄る時間が無かったこと、隣の人に気遣う事、遍路前の期待と興奮などで全然寝られない。

 

伊予西条に到着したのは翌日の6:30頃、少し早い到着だ。ちなみに今回は何とバス7台が連なって居た。帰省シーズンは超繁忙期だ。伊予西条は前回、前々回の区切り打ちで慣れているのですぐに駅へ直行、隣の石鎚山駅まで電車で移動する予定だが次の電車は7:18。仕方がないのでタクシーで直接64番前神寺へと向かう。

第64番前神寺には6:40分頃到着、小雨が降る中納経所前のベンチで着替える。いままでは上半身のみ白装束だが今回はズボンも白で統一、しかも医療用白衣のズボンだったりする。誰もいない境内、一瞬トランクス一枚になりすぐに白ズボンをはく。ここまでリュックへの再パッキング含めて約15分掛かっただろう。伊予西条のトイレで着替えて駅前のコンビニで朝食を買って次の列車が来るまで待合室でゆっくり朝食タイムとしたほうが賢明だった。

最後に輪袈裟を掛けて本堂へ、途中に岩に掘られた不動様があり、賽銭を投げて見事不動様の岩苔にくっつくとご利益があるというので前回の区切り打ちのリベンジで再挑戦。すると・・・。

ぽっちゃ〜ん

また落ちた _||

本堂へ向かう途中地元の人と思われるオバチャンに会い「ご苦労様です」の挨拶ですれ違う。本堂は一番奥に位置して本堂の背景は石鎚山の山頂を見ることが出来るのだが今日は雨で山頂は見えない。このとき7時過ぎ、既にローソクと線香が供えられている。先程のオバチャンに先を越されたらしい。本堂に着くとローソクと線香をあげ読経。誰もいない静かな境内で思いっきり久々に声を出して般若心経を唱える。いまだに突っかえるんだな、これが。

本堂の後、石段を降り大師堂へ、途中先程のオバチャンがお地蔵様へ線香をあげている横を通る。大師堂はローソクも線香も僕が最初のようだ。大師堂への参拝後納経所へ、前回ここで納経した際は色々とお寺の由来を話して頂いたが今回は事務的にすぐ済まされてしまった。

7:15頃、いよいよ歩き開始。雨が降っているがどんどん進む。しばらく住宅街と田畑がある田舎道が続く、石鎚山へと続く道を横断すると加茂川に架かる「伊曽の橋」を渡る。

橋にはバチが用意されている

この橋の手すりには鉄琴が取り付けてあり備え付けのバチを歩く方向に順に叩いていくと「ふるさと」の曲が演奏できるようになっている。こ〜ゆ〜のは大好きなのでバチを借りて叩いてみる。しかしこれがなかなか難しい。鉄琴を取り付けている間隔は等間隔になっているのに対し、曲は四分音符、八分音符があるのでその都度歩く速度を変えなければならない。八分音符になると小走りになる。

手前から順々にたたくと「ふるさと」の曲が楽しめる

橋から石鎚山系を望む

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