区切り第7回2日目 平成16年12月30(木)天気のち

 

第2日目

2004.12.30

愛媛県 四国中央市(伊予三島)〜

観音寺駅

42.4km (約75.000歩)

朝4:30に起床。

窓を開けると・・・。

ざーーーー

降ってるジャン。

今日は標高約900mの雲辺寺越え、大成旅館はもう一泊するので巡拝用具、経帳、雨具やデジカメのみリュックに詰める。

5:00出発運良く雨はほとんど止みポンチョ無しで歩き出す。途中コンビニでパンとコーヒー牛乳を買う。コーヒー牛乳はすぐに歩きながら摂取、パンはリュックに入れて後で食べる予定。大成旅館から三角寺までは約6km。普通なら一時間ちょいで着く距離だが途中の遍路道が崩れている情報を出発前に得ているので納経開始の7時まで2時間でゆっくり登る作戦である。しばらく住宅街を歩く。一見ごく普通の住宅地ではあるが至る所に昔からの道しるべがあり、ここが昔からの遍路道だと分かる。住宅街を抜け高速道路の下をくぐり、しばらく高速道路と並行する道を進む。ここでLEDライトが接触不良に、点いたり点かなかったり、あ〜イライラする。LEDライトと格闘しながら歩くと向こうから犬の散歩をしている第一村人発見。

「すみません、三角寺はこの道で良いですよね?」

「え、手前の橋のところを曲がるのですよ?」

ガーン、間違えた。

戻って右折地点を確認すると交差点の隅っこに小さな道しるべ発見、こりゃ暗いうちは見落としても仕方がない、戸川公園の先を少しだけショートカットしてその先は車道と分離、しばらく集落の中を歩く。途中は走り屋系の車にが何台か路上に駐車してあった。

超・高排出ガス★★★

こーゆーネタ、大好きです。

 この先は、いよいよ遍路道。まだ薄暗いが田畑の中を古いしるべ石に頼って勾配のきつい登り坂を進む、振り返ると三島の街明かりが綺麗、写真で写らなかったのが残念。

まだ薄暗い中林の中に入ると暗くて何もわからん、しばらく進んだが道しるべの類が見あたらない。「これはおかしい!」引き返すと脇の細い道の奧に「遍路道」の札がぶら下がっているではないか!危ない危ない、

くれぐれも遍路道は明るくなってから歩きましょう(強く推奨)

少し明るくなってきたので林の中に入ってみると、やっぱりまだ暗い。しかも雪がうっすらと積もっている。この辺りは台風の被害が大きかった地域で昔からのしるべ石やお地蔵様がすべて横倒しになっていて「三角寺まであと7丁」の黒いしるべ石が横倒しになっている箇所の先に遂に最初の崩壊箇所が現れ、V字状に切り込んだ遍路道を土砂が真っ正面から塞いでいる。試しに左側からよじ登ってみるが登った先には道が見あたらない。仕方が無く元の道まで戻り、更に今来た道を引き返して遍路道を出ようと一旦は諦める500m位引き返しただろうか、「やっぱり登ろう!」またまた崩壊箇所まで戻り、今度は右側から登ってみる。すると先の道に合流することに成功、崩壊していた遍路道は右へカーブしていており、曲がる箇所には1m50cmほどの旧来のしるべ石が無惨にも横倒しになっていた。

三角寺への遍路道はお地蔵様やしるべ石が皆横倒しに。(四国中央市 第64番前神寺から約43km)

 

この先には大雨が降ると雨水の通り道になるようなゴツゴツした大きな石が点在する遍路道。積雪の数cmになり滑りやすいが金剛杖を上手に使い無事通過。途中2箇所目の大きな崩壊箇所と思いきやすぐ左にカーブして道が続いていたので順調に進むことができ、車道との合流地点に到着。ここから第65番三角寺は300m。7:15分頃に門前に到着、丁度自転車遍路が出発するところに出会う。この自転車遍路氏は逆打ち。これから第64番前神寺を経て第60番横峰寺に参拝するというので昨日打ち始めた第64番前神寺の納経所で頂いた仮納経所への道案内を差し上げた。

第65番三角寺は愛媛県最後の札所。山門と鐘つき堂を兼ねた入り口にぶら下がっている鐘を突いてからうっすらと雪化粧をした境内に入り、本堂、大師堂と四国巡拝団のお遍路さんの後に続いて参拝。既に7時を過ぎてはいたが写真を撮ったら暗くて綺麗な境内が写らなく残念。納経所で「今日はどのくらいの参拝者が来たのですか?」と訊ねたところ「納経所に寄ったのは5人くらいかな?そのほかにも参拝だけの人もいますよ」

第65番三角寺境内。7時を過ぎても薄暗い(四国中央市)

三角寺境内

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