午前4:40起床。2泊した大成旅館は今日でお別れ、全ての荷物をリュックに入れ女将さんを起こさないよう静かに部屋を出る。下駄箱から靴を取り出すと靴の中に新聞紙が詰めてあった。昨日は雨や雪の中で随分濡れていたので昨夜女将さんが入れて頂いたのであろう。5時過ぎに小雨の中、宿を出て伊予三島駅には5:15頃に到着。コンコースにはプラ4連(※注:プラスチックで出来ている個別のベンチ4人分1セットのもので、駅野宿する人には敬遠されている)のベンチが片隅に1箇所のみ、ここで寝ていた強者発見!背中痛くならないのかな〜。券売機で乗車券と特急券を昨日観音寺駅で購入したオレンジカードで購入。ホームに降りると丁度京都発松山行きの臨時夜行快速「ムーンライト松山」が停車中。何故かカーテンを閉めていないので車内がみえる、殆どの乗客が睡眠モード。

伊予三島駅コンコース、左奧にプラ4連で駅寝している強者が!

特急しおかぜ2号自由席車内にて、JR四国は短距離の特急料金が設定

観音寺駅到着、終列車〜始発までは締め切りだと思われる。

5:24定刻通りに始発の岡山行き特急が到着。三島からは僕の他に数人乗車。伊予三島を出ると次の川之江に停車するだけで観音寺に5:38。たった14分の特急乗車だが、このあとの普通列車に乗ると観音寺に6:56。駅から札所までの距離と参拝時間を考慮すると始発に乗ったほうが良いのである。しかもJR四国の特急料金は近距離を安く設定してある。誰もいない改札口に切符を置き、昨日地元のオジサンに話しかけられた待合室でポンチョ着用。雨の観音寺市街を歩き出す。市街とはいってもまだ暗くて人通りがほとんどない。道しるべも見あたらず、車遍路用の案内板も見あたらない。とりあえず勘で歩いていくと犬の散歩をしている第一町人発見。道を尋ねると、合っているらしい。しばらくすると財田川に掛かる橋を通ると琴禅八幡宮の大きな鳥居が左前方に見える。第68番、第69番はこの神社の先なのでそのまま直進していくがなかなか山門が見えない。こういうとき普段はリュックの背部に遍路地図を掛けてあるので取り外して前に持っていき、歩きながら地図を見ることが出来るのだが、雨が降っている時はポンチョを脱がないと地図を見ることが出来ないので億劫だ。まだ開いていないスーパーの脇でジュースの販売機の明かりを頼りにポンチョを脱ぎ地図を開くと山門はすぐ先らしい、またポンチョを着てスーパーを後にすると5分も経たずに山門に到着。ここは第68番神恵院と第69番観音寺と境内を共有。山門も両方の札所の名前が併記されている。

境内は向かって左側が主に第68番、右側が第69番になっている。この頃6時20分頃か。茶店の前に雨が凌げてベンチがあるので、ここに荷物とポンチョを置く。輪袈裟を身につけ巡拝。本堂、大師堂と合計4箇所を次々と巡拝、この間地元の方1人と歩き遍路と思われる方が2人見掛ける。一通り巡拝したあとベンチで朝食。大成旅館の女将さんが作ってくれたおにぎりを食べる。美味しい!。

7:00、納経所へ行くと既に開いていた。女性の方に納経して頂く

「今日は生憎の雨で残念ですね、お気をつけて、これ来年の干支ですがどうぞ」

69,70番の御宝印、おすがたに加えて酉の小さなキーホルダーを頂いた。

ちなみに納経料は300円ずつ合計600円。

納経を済ませると山門へ戻らず境内の裏に抜ける。一帯は公園になっていて展望台からは砂で作られた大きな銭形を見ることができるのです、小雨なのと、冬の7時過ぎなのでせっかくデジカメに納めたのが全然写っていなかったのが残念。

展望台から車道経由で山の下まで降り、川沿いを歩く。雨は降り続き、しかも冷たい。そして冷たい雨はついに雪となった。

ついに雪が降ってきました(観音寺市 第69番観音寺から約2.5k

             

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